2012年6月23日土曜日

リオサミット最後の講演

今日で最後の一日となりました。
長いようであっという間の5日間でした。

今日はフルッタにとってサミット最大の山場である農水省主催のセミナーでの特別講演でした。

農林水産省国際部審議官の角田さん、東京都市大学教授の涌井さん、FAO(国連食糧農業機構)事務局長のパルビス・クーフカンさん、上智大学院教授のアン・マクドナルドさん、そして企業からは味の素株式会社代表取締役副社長の國本さんと私が講演しました。

FAOのパルビスさんは世界農業遺産(GIAHS)の責任者で日本の能登や佐渡を認定した方でしたので、トメアスのアグロフォレストリーを世界遺産にしたい私は自然と力が入りました。

彼にトメアスの素晴らしさを伝えたい一心で急遽スピーチも日本語から英語に切り替え、100%の内容ではありませんでしたが、自分の言葉で伝えることが出来たせいか、パルビスさんから講演後、フルッタのような企業こそグリーンエコノミーにふさわしいと激励いただきました。具体的にFAOとのパートナーシップを組みたい案件があるのでローマ本部で打ち合わせが出来ないかとお話しいただきました。

夢のような話で、リオサミット+20に参加した最大の収穫だと思います。

その後、朝日新聞社地球環境プロジェクトリーダーの荻野さんがコーディネータを務められ、パネルディスカッションを行いました。 私は企業の立場から、これからは企業が単独で自然資本を使うのではなく、共同で管理するような仕組みが必要ではと提唱しました。

最後は涌井さんの素晴らしいまとめでセミナーは終了しましたが、とても内容の濃いセミナーだったと思います。

今回のサミットを通して、アマゾンまで訪問頂いた武内先生始め、外務省、農水省の素晴らしい人たちとのたくさんの出会いがあり、彼らの協力なしには成し遂げられなかったことです。

世界の持続的発展と貧困撲滅を真剣に考える国連や各国の政治家、学識者やNGOの真摯な討議を目の当たりにして、まだまだ世間知らずで力のない自分を痛感しました。

また、日本の存在感の弱さを感じざる得ませんでした。

もっと日本が存在力をアピールできる分野なだけに、自国の政情だけで重要な国際会議を欠席する首相や政治家を頼るのではなく、味の素さん始め、企業が先頭に立つべきべき役割は大きいと思います。



さあリオサミットも終了し、次は世界農業遺産に向けて出発です。
留守中の本社で頑張りながら応援続けてくれた全社員に感謝してます。

ありがとう。